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size(表記):36x32
size(実寸):
ウェスト85cm、股下72cm、
股上34.5cm、ワタリ32cm、
裾幅24cm、全長100cm、
(測り方による誤差あり)
brand:CAN’T BUST’EM
date:1900年代
状態:
スレ。
キズ。
シミヨゴレ。
錆。
リペア。
着用感。
詳細・説明:
1900-1910's CAN’T BUST’EM Denim Waist Overalls
今月ご紹介するビンテージコレクションは、
CAN’T BUST’EMのデニムウエストオーバーオールだ。
CAN’T BUST’EMは1889年頃にエローサー・ハイネマン社が
立ち上げたブランドである。
CAN’T BUST’EMには''絶対に破れない''という意味があり
その名前の通り丈夫なワークウェアを作り続けたことから信頼を得てきた。
本当に頑丈であるということを知らしめるように、
初期のタグには男性たちがジーンズを引っ張る様子が描かれた絵のプリントが
下記の文字と共にされる。
CAN’T BUST’EM
UNION MADE
TRADE MARK REG US PAT OFF
ELOESSER-HEYNEMANN CO.
SAN FRANCISCO
CAN’T BUST’EMのタグと言えばニワトリ、と
思い浮かべる人が多いだろう。
ニワトリのタグ以前、このデザインだった。
このタグが残る状態でお目見え出来ることが大変貴重だ。
この頃はまだバックルと重なるようにセンターにタグが付けられていたが
これは最初期のディティールである。
以前ご紹介したストロングホールドのデニムと近しいディティールだが、
CAN’T BUST’EMでもベルトループの付かないバックルバック・サスペンダーボタンの付く
デニムウエストオーバーオールと呼ばれるワークウェアが作られていた。
この年代のデニムウエストオーバーオールには大体の物にリベット補強されているが
リーヴァイ・ストラウス&カンパニーと手を組んでいたジェイコブ・デイヴィスが
リベットの特許を取得していた為1890年以前まではリベット補強された製品を作ることが出来なかった。
1890年代頃に特許の期限切れとなったため、他社でもリベッテッドジーンズを製造することが許され
このデニムウエストオーバーオールにもリベットでの補強がされている。
ポケットの隅が破れてしまうという問題を手っ取り早く解決する方法として、
リベット留めは当時最もスマートな解決方法であった。
炭鉱現場などで働く労働者に取って僻地で働くこともあり中々交換が不可能な為
耐久性が非常に重要視されていたのである。
恐らくこちらのデニムウエストオーバーオールも鉱山から発見されたであろう、
くすみのあるインディゴの色味が特徴的である。
蝋(ロウソク)が付く点、鉱山で履かれていたと証明される。
この年代でしか見られない、むしろ緑がかったようなデニムの色味に、
深く長く入るヒゲ、覆うように入る蝋の汚れさえマニアにとっては魅力だ。
まさに、博物館級といっても過言ではない。
サイズとしても、ハマる人は多いのではないだろうか。
コレクションとして所持しても、実際に履いて嗜むのもどのみち最高な一本である。