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size(表記)：XL

size(実寸)：
　　肩幅58cm、身幅59cm、
　　着丈78.5cm、袖丈22.5cm、
　　(測り方による誤差あり)

brand：giant by TULTEX

date：1990年代～

状態：
　　スレ。
　　褪せ。
　　ヨゴレ。
　　首元キズ。
　　小穴箇所。
　　着用感。

詳細・説明：
ヴィンテージと括り付けるにはまだ浅いジャンルであるバンドTシャツ、
中でも伝説的ロックバンドの1,2を争う人気の一枚を、
楽曲のルーツとともに今回は紹介させていただく。

1980年代後半にアメリカのシアトルを中心に起こった、
ロックのムーブメントであるグランジ。

1987年にカート･コバーンとクリス･ノヴォセリックが中心となって、
ワシントンで結成され、世界的なグランジ･ムーヴメントを巻き起こした伝説のロックバンド、

''NIRVANA（ニルヴァーナ）''。

彼らはヨレヨレのネルシャツやTシャツ、カーディガンに、
膝などが破れたダメージデニム、
スニーカーなどの古着系のファッションを纏い演奏をしていた。

当時アメリカで人気を誇っていたハードロックやメタルの輝いたイメージとは正反対であり、
ファッションに加えて荒々しい歪んだギターにリアルな心の叫びを乗せたサウンドで、
90年代アメリカの若者の心をがっちり掴んだグランジ・ロック。

その人気は音楽だけではとどまらず、彼らのTシャツにまで及んだ。

理由として挙げられるのが、
後にも先にも絶対に出てこないといわれるほどの、
カリスマ性のあるロックスター、カート･コバーン。

バンドの人気は勿論、
彼の存在自体が今でも多くの人を魅了し続けるからこそ、
価格が高騰してもなお、コレクターの心を動かし続ける所以である。

現在世代を問わず盛り上がっているロックT、
ニルヴァーナに関しては、プリントの大きさとモチーフが多く、
ブート･オフィシャルともにバリエーションが豊富なことも特徴的。

NIRVANAの中でも、「最も音楽性が高く、最も優れたPV」と評価を受けた曲で、
1993年にリリースされた3枚目にして最後のスタジオアルバムである、
イン･ユーテロの収録曲、

''HEART SHAPED BOX''。

こちらはニルヴァーナを代表するギターヴォーカルである、
カート･コバーンが妻に捧げたラブソング。

題名はカートとコートニーがが交際前夜、好意があることをわかってもらうために、
コートニーがカートにあげた「ハート型の小箱」が由来となっており、
2人の手紙のやり取りや、共有していた日記、不治の病にかかった子どもたちのドキュメンタリー、
フェミニズム思想などテーマとなった歌詞とされている。

彼らにとって最後のアルバムとなってしまい、イン･ユーテロのリリースから半年もたたないうちに、
カートは27歳の若さでこの世を去ってしまうのだが、
2017年にインスタグラムのLIVE配信にて、
妻であるコートニー自身、ニルヴァーナの中で最も好きな曲の1つにあげているほどの名曲となった。

そしてファッション的に見てもここ数年で最も値が跳ね上がり、
歌詞の由来にもなったハート型の小箱が描かれた素晴らしいグラフィックは、
海外アーティストなども着用したことにより、10倍近い価値となった。


まさにニルヴァーナの頂点と言っても過言ではない一着、
冒頭でも述べたようにヴィンテージとして括るには浅いバンドTだが、
コレクションとして申し分のないピースと言える。