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size(表記):
size(実寸):【W30xL26位】
ウェスト76cm、股下65cm、
股上30cm、ワタリ29cm、
裾幅23.5cm、全長89cm、
(測り方による誤差あり)
brand:Levi's
date:1915年頃
状態:
スレ。
キズ。
褪せ。
リペア。
ヤブレ。
スリキレ。
ボタン錆び。
パッチキズ。
ステッチ抜け。
全体的にキズ。
シンチバック錆び。
スレーキヤブレ。
裾切りっぱなし。
右バックポケット
内リベット取れ。
着用感。
詳細・説明:
昨今価格の高騰が激しいヴィンテージデニム。
かつて日本とアメリカのコレクターの間で成立していた市場が、
今では世界規模で需要が拡大し注目を浴びている。
中でも世界中の人々を魅了し続けているキングオブデニムこそ、
「Levi's 501XX」だ。
デニム好きであれば一度は耳にしたことのある、
リーバイス社黎明期から50年近く9ozの白耳デニム生地を供給していた、
アモスケイグ社。
水力繊維工場としてアモスケイグ滝の近くに誕生し、
19世紀後半にはリーバイス社が顧客となったことにより、
世界で1番の繊維工場となった。
20世紀に入り、水力ではない新しいエネルギー源を使用した繊維工場が数多く誕生したことにより、
同社は新しい波に乗れず綿花を安定的に仕入れることが出来なくなる。
その後リーバイス社との契約を打ち切られたことにより売り上げも減少。
労働者のストライキにもあい衰退していき、1935年に会社は破産したが、
アモスケイグ社がなければ、
1870年のリベットで補強されたブルージーンズや、
1980年に生まれた501は誕生していなかったと考えられる。
その後アモスケイグ社から安定した生地が供給できなくなったリーバイス社は、
1915年にコーンミルズ社と独占契約を結ぶ。
1895年にノースカロライナ州のグリーンボロに、
プロキシミディコットンミルズと呼ばれる1号工場が生まれ、
1905年には、ご存じの方も多いホワイトオーク紡績工場が誕生し、
リーバイスの生地のみを供給する工場として2017年までの長い期間稼働した。
生地サプライヤーとして長年のパートナーシップがスタートし、
糸の染色技術を先んじていた同社は1921年にロープ染色の特許を取得。
今までの糸染色に比べて早く大量に糸を染めることができるようになり、
中白と呼ばれるインディゴの糸は安定且つ大量に供給されることとなる。
他にも新しい試みとして、
1932年には防縮加工されたサンフォライズデニム地を生産、
1936年には色落ちしにくく耐久性のあるコーンディープトーンデニムが誕生。
それから長きに渡ってデニム生地を供給し続けたコーンミルズ社は2003年に破産、
2004年にはコーンデニム社へと名前を変えているが、
2017年にデニムを織り続けたホワイトオークの工場は112年の歴史に幕を下ろした。
このような一連の流れの中で、
アモスケイグ社からコーンミルズ社へと供給元が切り替わる、
1915年頃にリーバイス社で生産されていた1915モデル。
中でも特徴的なディテールが、ベルトループがないということだ。
当時はまだベルトで穿くことが一般的ではなかったため、
サスペンダーボタンが取り付けられている。
他にもシンチバックや剥き出しリベットのバックポケット、
左右非対称のアーキュエイトステッチ、
体を締め付けないといけないゆとりのあるラインや深い股上など、
ファッションとしてではなく、ワークウェアとして穿かれていたことが分かるシルエットと仕様。
当時作業着として使われていた雰囲気を漂わせる荒々しい色落ち、
ヒゲやハチノスがくっきりと表れ、労働時についた土汚れやシミ、
雑にリペアが施された箇所などから連想させるリアルワークな佇まいや細かいディテール。
アモスケイグ社からコーンミルズ社へとバトンが渡り、
リーバイスにとってターニングポイントともいえる時代の希少なモデル、
100年以上の時を経て現代に残り続ける遺産とも呼べる素晴らしい一本だ。