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size(表記):
size(実寸):【W33xL31位】
ウェスト83cm、股下78.5cm、
股上33cm、ワタリ31cm、
裾幅23cm、全長107.5cm、
(測り方による誤差あり)
brand:BOSS OF THE ROAD
date:1910年代~
状態:
スレ。
キズ。
裾上げ。
スリキレ。
リペア箇所。
スレーキ小穴。
全体的なシミヨゴレ。
着用感。
詳細・説明:
今回ご紹介するコレクションは、
ヴィンテージワークウエアの中でも、
お好きな方であれば一度は耳にしたことのある、
「BOSS OF THE ROAD」だ。
「BOSS OF THE ROAD」とは、
1852年創業のノイシュタッタ―・ブラザーズ社(ルイス・W & ヘンリー兄弟)
によるブランドで、
カリフォルニア州のサンフランシスコで生産されていた。
このブランドが登場する最も古い資料が1880年のサクラメントの新聞広告であり、
ノイシュタッター・ブラザーズ社の1897年版カタログには、
「BOSS OF THE ROAD」はなく、
スタンダード・ブランドの衣服のみ掲載されていた。
サンフランシスコ創業で最も有名とされているのが、
リーバイス・ストラウス社だが、
ノイシュタッター・ブラザーズの方が歴史が長く、
男性用衣類の製造会社としては、
当時最も繁栄している会社の1つであった。
創業者のヘンリーはニューヨークシティで衣服工場を所有しており、
1860年代に入ってからサンフランシスコへ移転した。
最初は船で運ばれてきた品物を販売していたが、
1873年にリーバイス・ストラウス社のリヴェッテッド・ウエストオーバーオールが販売されると、
「リベット」に対抗するべく、フローラル・トライアンギュラーステッチ、
ワンピースフライが施されたウエストオーバーオールを発売した。
この製品の大半は西部で発売され、
1890年代のサンフランシスコの業界紙には
太平洋岸で最も有名なブランドとして盛んに宣伝された。
ボスオブザロード・オーバーオールは特許が期限切れとなった
リベットが施されたモデルをニューヨークで生産し、
1890年代から東部で販売した。
しかし1932年にエロッサー・ハイマン社に、
1946年にはLee社に買収されることとなったため、
現在エドウィン商事がブランド特許を所有している。
世界的に見ても当ブランド自体、
球数が少なく資料もほとんどないため年代の断定は出来かねるが、
今回のコレクションは、1910年代頃に生産されていたモデルと推測する。
特徴としては、
リネンのブルドックパッチ、
針刺しのバックルバック、
ベルトループが付かない、
リベット剥き出しのシールドポケット、
ブランド刻印入りのサスペンダーボタン、
フロントはドーナツボタン、
リベット裏には「B OF R」の刻印、
内外共にダブルステッチ、
これらのディテールが挙げられる。
また、この年代ならではのピッチの細かい縫製、
当時一本針での縫製であったため、高度な技術が必要とされており、
100年以上経過しても解れが生じていないのは、
技術の高さがうかがえる。
さらに股上がかなり深く裾にかけて太目の、
まさにワークパンツらしいシルエット。
穿きこむことによって表れるヒゲや膝裏のハチノス、
デニムの表情は唯一無二。
どれを切り取ってもレプリカでは再現することの出来ない質感や雰囲気、
これこそがアートピース。
この先、当時のオリジナルで実際に着用できるコンディションを探すとなると、
何本お目にかかれるか分からないだろう。
まさに額縁に入れておきたい、
博物館クラスのスペシャルヴィンテージである。